安全の範囲:接続状態だけでは認証情報は守れない
このVPN初心者向け安全ガイドでは、まず大切なポイントを確認します。アカウント情報とサブスクリプションURLは他人に知られないよう保管し、公共Wi-Fiではネットワーク名やログインページを確認してから、クライアントが実際に通信を処理しているかを調べましょう。接続済みと表示されても、フィッシングページやパスワードの使い回し、スクリーンショットからの情報漏えいまで防げるわけではありません。
通信経路、サービスのアカウント、アクセス先サイトのアカウントは、それぞれ異なる保護レイヤーです。VPNLDはセキュリティに量子暗号を採用していますが、ブラウザーによるサイトの確認に代わるものではなく、偽サイトにパスワードを入力することも防げません。サイトにアクセスする際はHTTPS、ドメイン名、ブラウザーの警告を確認し、ページを開くために証明書の異常を無視しないでください。
サブスクリプション型サービスと従来型のシステムVPNでは、動作方法が異なる場合があります。アプリの通信をシステムプロキシ経由で処理するクライアントもあれば、仮想ネットワークインターフェースで通信を処理するものもあります。アイコンが点灯しているのは、クライアントが何らかの状態で動作していることを示すだけです。アプリがその経路を使うかどうかは、プロキシモードやルール設定、アプリ自体のネットワーク処理にも左右されます。
まず接続の入口を守り、その後に通信経路を確認しましょう。アカウント情報があれば管理画面にアクセスでき、サブスクリプションURLからは接続設定を取得できる場合があります。Webサイトのログイン情報や端末の安全対策は別途必要です。クライアントに「接続済み」と表示されるだけで安全と判断しないでください。
アカウントのパスワード:使い回さず、個別に管理
VPNLDではメールアドレス不要で、ユーザー名とパスワードだけで登録できます。登録時に提供する情報が少なくても、パスワードを適当に設定してよいわけではありません。メールや職場のシステム、ほかのサイトと同じパスワードは使わないでください。いずれかのサイトで認証情報が漏えいすると、使い回しているほかのアカウントもログインを試されるおそれがあります。
信頼できるパスワードマネージャーで、サービスごとに異なるパスワードを生成・保存しましょう。ログイン先を検索結果から探さずに済むよう、ユーザー名とサイトのURLも一緒に記録しておくと便利です。共有端末では、ブラウザーのパスワード自動保存に注意してください。Webの管理画面からログアウトしても、ブラウザーに保存されたパスワードやダウンロードファイル、クリップボードの内容が消えるわけではありません。
情報を入力する前に、アドレスバーを確認してください。ブランド名やページの配色、HTTPS表示だけでは、そのサイトがVPNLDのものだとは確認できません。HTTPSが示すのは、ブラウザーと現在のドメイン間の通信が保護されていることです。サイトのドメインはvpnld.comです。ページのタイトルや検索結果の表示だけでなく、ドメインそのものを確認しましょう。
管理画面のパスワードを設定代行者に教えたり、見知らぬフォームにアカウント情報をすべて入力したりしないでください。パスワードを忘れた場合は、管理画面に実際に表示されている手段を利用するか、サポートページで確認してください。提供されていない方法でアカウントを復旧できると思い込まず、初回設定後に認証情報を安全に保管しましょう。
サブスクリプションURL:共有用のリンクではなく、認証情報として管理
サブスクリプションURLを使うと、クライアントに接続設定を取り込めます。URLに含まれるトークンは、多くの場合、アクセス認証情報として機能します。一見ただのURLでも、持っている人が設定を取得してサービスを利用できる可能性があります。取得できる情報や追加認証の有無はサーバーの仕様によって異なるため、漏えいが確認される前から機密情報として扱いましょう。
サブスクリプションURL全体を、運営元のわからないオンライン変換ツールに入力しないでください。変換ツールは入力内容を読み取る必要があり、運営者がURLや設定情報にアクセスできる可能性があります。クライアントによって対応するサブスクリプション形式は異なります。変換サイトを次々に試すのではなく、まず使い方ガイドを確認し、利用するクライアントに合った取り込み方法を選んでください。
| 情報の種類 | 漏えい時のリスク | 推奨する対処 |
|---|---|---|
| 管理画面のパスワード | 第三者がアカウントにログインし、機能を操作するおそれがあります | パスワードマネージャーで保管し、設定代行者には共有しない |
| サブスクリプションURL全体 | 第三者が接続設定を取得したり、関連する通信量を消費したりするおそれがあります | 信頼できるクライアントだけに取り込み、共有前にURL全体を削除する |
| サブスクリプションのQRコード | 読み取られると、サブスクリプションURLや認証情報を復元されるおそれがあります | サブスクリプションURLと同様に保護し、公開するスクリーンショットには載せない |
| クライアントの設定とログ | トークン、接続先の認証情報、アクセス用ドメインが含まれる場合があります | 手元で内容を確認し、必要な箇所をマスキングしてから共有する |
スクリーンショットでは、アカウント名を隠すだけでは不十分です。QRコード、サブスクリプションURLの入力欄、設定ファイルのパスに付いたパラメーター、エラーログ内のリクエストURLも確認しましょう。URLの一部だけを隠すのではなく、機密情報が含まれる領域全体を切り取り、エラーメッセージと必要なクライアントの状態だけを残すのが安全です。
サブスクリプションのQRコードは飾りではありません。スクリーンショット内のURL文字列を隠しても、QRコードに同じ認証情報が含まれている場合があります。
公共Wi-Fi:ネットワークを確認してからログインする
公共Wi-Fiのリスクは、通信品質だけではありません。よく似たネットワーク名、偽の認証ページ、証明書の異常表示によって、誤ったネットワークに接続したり、自分で情報を入力してしまったりする可能性があります。接続前に施設のスタッフにネットワーク名と認証方法を確認し、電波の強さだけで選ばないでください。以前接続したことのあるネットワーク名も、安全性の証明にはなりません。
施設のWi-Fi認証ページとサービスのログインページは、別々に確認しましょう。施設の認証が済んだら、保存済みの信頼できる入口からVPNLDの管理画面やアクセス先のサイトを開いてください。Wi-Fi認証ページで、インターネット接続と関係のないアカウント情報や決済情報、本人確認書類を求められた場合は、操作を中断して用途を確認しましょう。早く接続するために情報を入力しないでください。
公共Wi-Fiでは、最初にVPNを使わない状態で認証が必要な場合があります。認証が済んでいない状態を回線の障害と誤解したり、安全確認をすべて無効にしたりしないでください。認証後にクライアントを起動し、実際の通信経路を確認しましょう。施設を離れたら、そのネットワークへの自動接続を無効にし、端末の設定に応じてネットワークを削除してください。
- ✅ 接続前にネットワーク名と認証ページを確認し、不要な共有機能をオフにする。
- ✅ アカウントページではドメインとHTTPSを確認し、証明書に異常がある場合は機密情報を入力しない。
- ✅ 公共Wi-Fiの認証後に、クライアントのモードと利用するアプリの通信経路を確認する。
- ❌ 見知らぬページの指示に従って、不明な証明書や構成プロファイル、リモート操作ツールをインストールしない。
- ❌ 「接続済み」ならブラウザーや端末、すべてのアプリが同じように保護されると思い込まない。
Webページの続行にルート証明書のインストールが必要だと表示された場合は、特に注意してください。端末で信頼されたルート証明書が追加されると、ブラウザーがサイト証明書を判断する基準が変わる可能性があります。通常のWi-Fi接続手順としてインストールしないでください。提供元が不明なソフトウェアや構成プロファイルも、インストールを中断して確認しましょう。
クライアントへの取り込み、ルール設定、DNSの確認
管理画面のクライアントのダウンロードページと使い方ガイドで入手方法を確認し、ログイン後にサブスクリプションを取得してください。Windows、macOS、Android、iOSでは、権限の仕組みやプロキシ機能が異なります。別のプラットフォームの画面をそのまま参考にしないでください。インストール後は、機能上必要な権限だけを許可し、不自然な権限を求められた場合は説明を確認しましょう。
取り込む前に、クライアントがサブスクリプション内のプロトコルと設定形式に対応しているか確認してください。Shadowsocks、VMess、Trojan、VLESS、Hysteria2、TUICはそれぞれ異なるプロトコル名で、互換性があるわけではありません。クライアントが特定のプロトコルに対応していない場合、設定名を変更したり何度も取り込んだりしても対応できるようにはなりません。対応クライアントまたは適合する設定を選びましょう。また、これらすべてのプロトコルをVPNLDが提供していると判断しないでください。
ルール設定によって、どのリクエストを直接接続し、どれをプロキシ経由にするかが決まります。システムプロキシが影響するのは、プロキシ設定に従うアプリだけの場合があります。仮想ネットワークインターフェースを使うモードは、通常より広い範囲の通信を処理できますが、ルーティングや除外設定、プラットフォームの制限を受けます。グローバルモードでも、端末内のすべてのリクエストが必ず同じ経路を通るとは限りません。
DNSはドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みです。ここでいうDNS漏れとは、プロキシ経由で処理されるはずのDNS問い合わせが、実際には別のDNSリゾルバーに送られる状態です。ブラウザーの暗号化DNS、システムの名前解決設定、クライアントのルールは互いに影響する場合があります。暗号化DNSは問い合わせの通信を保護しますが、必ず想定した出口を通ることを保証するものではありません。
- 現在のクライアントモード、選択中の接続先、ルール設定を記録し、複数の設定を一度に変更しないでください。
- IPアドレス確認を開き、ブラウザーの通信出口が現在のルール設定の想定と一致しているか確認します。
- 信頼できるDNS確認方法でリゾルバーの情報を調べ、クライアントのDNS設定と照らし合わせましょう。地域名だけで判断しないでください。
- ブラウザーと実際に使うアプリをそれぞれ確認してください。ブラウザーの通信出口が正常でも、ほかのアプリが同じ経路を使っているとは限りません。
- 結果が想定と異なる場合は、トラブルシューティングを参考に、プロキシ、ルーティング、DNSの設定を一つずつ確認してください。変更は一度に一項目だけ行い、その都度再確認しましょう。
こうした確認でわかるのは通信経路であり、匿名性が証明されるわけではありません。サイトはログインアカウントやCookie、端末の特徴によってセッションを識別できる場合があります。IEPL専線、中継、直接接続は通信経路や伝送方式を表すもので、アカウントの管理やサイトの確認に代わるものではありません。
認証情報が漏えいした場合の対処手順
サブスクリプションURLが公開グループや不明なツールに送信された場合、まず自分で削除できる公開内容を取り下げましょう。ただし、メッセージを削除しただけで対処が完了したとは考えないでください。URLがすでにコピーされている可能性があります。信頼できる入口から管理画面を開き、サブスクリプションのリセットや無効化機能が提供されているか確認してください。明確な手段が見つからない場合は、サポートチケットで対処方法を確認し、新しいURLのパラメーターを推測して変更しないでください。
管理画面のパスワードが漏れた場合は変更してください。同じパスワードをほかのアカウントでも使っている場合は、それぞれ変更しましょう。サブスクリプションURLが漏れた場合は、サブスクリプションの認証情報を別途対処してください。ログインパスワードを変更しても、以前のサブスクリプションURLが無効になるとは限りません。サブスクリプションをリセットしても、アカウントのパスワードが変わるとは限りません。管理画面の案内と実際の確認結果に従ってください。
古い認証情報が無効になったことを確認してから、個人の端末にあるサブスクリプションを更新し、古い設定が残っていないか確認しましょう。公開したスクリーンショットや共有ドキュメント、クリップボードの同期履歴から機密情報を削除してください。サポートに問い合わせる際は、発生している症状、クライアント名、機密情報を伏せたログを伝えれば十分です。パスワードやサブスクリプションURLをそのまま送らないでください。
日頃の管理で大切なこと:使い回さないパスワード、信頼できるログイン先、非公開のサブスクリプション情報、明確なルール設定を、まず整えておきましょう。公共Wi-Fiで不審なページや証明書の警告が表示されたら、機密情報を扱う操作を中断してください。認証情報が漏れた場合は、スクリーンショットを削除するだけでなく、無効化または変更が必要です。